アピオスの栽培
アピオスは北アメリカ原産のマメ科の多年草で、日本名「アメリカホドイモ」と言います。日本へは青森のリンゴ農家が、北米から輸入したリンゴの苗木に付いていた土に混入していたものが渡来の起源とされています。また戦時中の食糧難のときにこれを栽培して食べていたとゆう説もあるようですが…
栽培はもともと野生の植物という事もあり比較的簡単で、水はけの良い、ジャガイモの栽培に適した土壌で栽培されることが好ましいようです。
アピオスの特徴
アピオスに関する情報を大まかにまとめてありますのでこちらもご覧ください。
野菜情報(アピオス)をみる → アピオスのページ
地下茎で増える
アピオスの食用部分は地下茎の一部分で、根が地中を細長く這い、それらの節が所々に盛り上がり「芋」のように形を形成して増えていきます。
アピオスの種いも

また、アピオス自体は乾燥に弱いので、春先の種芋植え付けの時期まで、土の中に埋めておき、表面が乾燥しないようにして貯蔵しておきます。
発芽
種芋の植え付けは、4月上旬〜少なくても5月中には行ないます。
水はけを考え、10センチほどの畝の上に、深さ4〜5センチ、植え付け間隔約30〜50センチで種芋を一粒づつ植えていきます。植え付け前には種芋を水に漬けておくと良いようです。
発芽した直後

始めて栽培するものなので栽培のノウハウが無く、発芽時期が種芋の植え付け後約2ヶ月以上かかることが分からず、発芽するまで生産者さんは「栽培を失敗したのではないか?」と心配していたようです。
生育状況
発芽時期周辺期
比較的成長が遅い(発芽するまでに約2ヶ月以上かかる。)ので、収穫までに大体5〜6回程、まめに畑の下草処理を行ない、アピオスが十分成長できるようにします。
(写真は発芽後数週間後のアピオス。)
つる用棚
アピオスの成長に合わせて、約1.5メートルほどの高さの棚を組みました。(棚の材料は裏山の竹を使用。)
アピオスの栽培は今年初めてなので棚作りの方法も試行錯誤です。
つるを張った状態
左写真の棚の間に、ネットを張り、つるが約20センチ程成長した所の先端部分をネットに結びます。その後はアピオス自体が成長とともにネットをつたってつるを拡張していくようです。
種芋摂取後3ヶ月
種芋を摂取してから約3ヶ月経過。
葉も青々しく、つるの成長も棚の中段以上から上段に到達するまで伸びています。葉の成長が良いほど、光合成でできた栄養分を地下茎にたくさん蓄えて成長していくようです。
アピオスの花
初夏に伸びたつるのそこここから、薄紫色の小さな花が咲き出しました自体はかなり小ぶりですが、香りが強く、畑中に甘い香りが漂っていました。この花は乾燥してからお茶にして香りを楽しむ事もできるようです。
地下茎
花が枯れた9月初旬に、地下茎がどの程度成長しているか確認の為、畑を少し掘ってみた所です。まだ小指の頭程の大きさですが、数珠繋がりになって、節の部分が芋のように瘤になってきています。
種芋摂取後4〜5ヶ月
葉も随分枯れてきました。
地上部(花・葉・ツル)がほとんど枯れてしまう頃(晩秋〜初冬)がアピオスの収穫時期になります。
収穫後
収穫時の様子。
ひとつの親芋から放射状に根が伸びて行き、それらに写真のような塊状に肥大したものが順々に着いていっているようです。塊の大きさは、大きいもので親指大、小さいものは小指の頭ほど。
収穫後の感想
写真は根から切り離し一つづつにした所。
塊を割って見ると中は綺麗な白色をしておりいくらか粘りがあるような印象。蒸かして調理してみたところ、落花生ににた芳香があり、食味はちょうど、ジャガイモとさつま芋の間位でした。
調理方法について
調理について
収穫したばかりのものはちょうど数珠のように繋がっているので、そこから一つ一つ「芋」を切り離してから洗浄して調理に使用します。
アピオスの食感はちょうどジャガイモのようなホクホク感があり、油との愛称がよく、加熱処理すると、落花生のような香ばしい香りがあるそうです。
調理例
参考までに簡単な調理例です。↓
- 薄くスライスして、油で揚げてチップスにする。
- 3〜4分ボイルして、皮を剥かずそのまま塩を振る。
- バターを添えてアルミホイルで蒸し焼きにする。
- 衣を付け、てんぷらにする。
- 甘味があるので、茹で、粉末にしてから小麦粉の代用でケーキやクッキーの調理に使用する。
- 味噌汁やシチューの具として使用する。
など
今期は地上部(葉やツル)が大幅に台風の影響を受け、芋部分が思うような大きさに生育できなかったようです。また初めて栽培に取り組んだもので、栽培方法も改良の余地がまだまだあるようで、来期以降の収穫にまた期待していくこととしました。

