はやとうり

ハヤトウリの歴史

ウリ科の多年草。原産地はメキシコ南部~熱帯アメリカ地域で、日本へは大正時代に鹿児島へ導入されたのが栽培のきっかけのようです。その後日本全土に広がっていった『ハヤトウリ』の呼称名は、『薩摩隼人』からそう呼ばれるようになったようです。現在でも、鹿児島や沖縄の気候風土が栽培に適していて、栽培が盛んにされているようです。

ハヤトウリの特徴

ちょうど洋ナシのような形状をしていて、淡い緑色と白色のものがあるようです。

また大きな果実の中に種が一つだけあり、種取り用とする場合は種を取り出さず、(取り出すと生育不良になるか、枯れてしまう。)果実ごと植えつけると果実から芽が出ます。

ハヤトウリは霜に弱く、強い霜が降りると忽ち枯れてしまので、その前に収穫するようにします。(比較的温暖な鹿児島や縄が栽培適地のようです。)

ハヤトウリの食効果

ハヤトウリの実自体は殆どが水分で、それほど栄養価が含まれていないようですが、食欲増進に効果があるとされているようです。

また、葉や蔓(若いもの)は野菜として食用にすることができるようで、地下茎も澱粉質で、食用や家畜の飼料として使用されています。

その他に、蔓は繊維質に富み、籠や帽子などの材料に使われることもあるようです。

ハヤトウリの名前

鹿児島に最初に導入された『ウリ』ということで『隼人瓜』と呼ばれているようですが、その他に一つの苗から百以上の果実がなるので『千成瓜(センナリウリ)』とも呼ばれているようです。ちなみに中国ではその形状が仏陀の手のようなので『佛手瓜』と呼ばれ、縁起物として贈り物に使われることも多いようです。

ハヤトウリの調理例

『ハヤトウリ』自体には味もなく、(ものによっては若干苦味があるものの、加熱処理すれば苦味もとれる。)しゃきしゃきとした歯ごたえが特徴的です。

出回り時期

収穫時期は大体9月上旬~10月までの時期に行なわれることが多いようです。また霜が降りる頃には枯れてしまうのでそれまでに収穫されるようです。

選び方のポイント

実が引き締まったもので、余り大きくないものが良品とされています。また、表面にしみがあるものやしわが寄っているものは、収穫してから時間が経っている可能性がありますので、避けるようにしましょう。

保存は、冷蔵保存しておけば数週間はそのままの状態を保つことができます。

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