すだち

すだちの歴史

すだちは『ゆず』の偶発実生といわれていて、今から300年ほど前の書物には『リマン』という名前ですだちの記録が残されているようです。

本格的に栽培されるようになったのは昭和30年以降で、主要生産地である徳島県では耐寒性が強いすだちの栽培を、一部地域を除いてほぼ県下全地域で行なっているようです。

すだちの由来

すだちの由来は、果実に多く含まれる果汁を食酢として使用していたことから『酢橘』と呼ばれるようになったとされています。『酢橘』の他に「酸橘」、「酢立」、「巣立」などの漢字も使用されることがあります。

酢みかん

ゆずやすだち、かぼすは全般的に『酢みかん』として大きく分けられます。日本にこれらの『酢みかん』の仲間が40数種自生あるいは栽培されております。ちなみに『だいだい』や『仏手柑』などもこれらの仲間に入るようです。

高血圧予防

すだちの絞り汁を料理に使うことによって、風味が増し、使用する塩やしょうゆの量を控えめにすることができます。しかもすだちには多くのカリウムが含まれており、このカリウムの効果によって体内に残された余分な塩分を体の外に排出することができるので、高血圧などの成人病の予防効果があるといわれています。

すだちの食効果

すだちにはビタミンC、リモネン、クエン酸、食物繊維、果糖などが多く含まれており、ビタミンCは免疫力強化や風邪予防、美肌などの効果があります。また、クエン酸には体内の疲労物質の除去や浄血作用などを行ない、体の疲労感を取り除く効果があるとされています。

芳香成分のリモネンには精神を安定させたり、食欲を増進させたりする効果があるようです。

出回り時期

ハウス栽培のものが4月~8中頃まで、その後露地栽培のものが10中旬頃まで。その他の時期は冷蔵貯蔵のものと、一年中出回っています。

すだちの保存法

ビニール袋や密閉できる容器にいれ、冷蔵庫の野菜室で保存しておきます。

ビニール容器などの密閉できるもので空気を遮断しておくと、風味が飛びにくく、果実の表面の色も変色しにくい。また、果実を搾った果汁を小分けにして冷凍保存してもよいでしょう。

選び方のポイント

表面に張りがありが乾燥していないもので、持つと重みのある水分量の多いものを選ぶようにしましょう。

また露地栽培のものの方が風味や酸味が強い。(露地栽培のものは夏~初秋に出回ります。)

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