ハーブとは

ハーブ」の語源はフランス語の「erbe」とラテン語の『herba』(草)からきた言葉で、日本語では薬草あるいは香草などと呼称されています。現在ハーブは全世界に数千種類存在するといわれ、日本だけでなくヨーロッパやアメリカ、アジアの各地域で、食用や薬用として一般的に使用されています。

ハーブの栽培

ほとんどのハーブに共通して言えることは、保水性並びに水はけの良い土壌で栽培することが良いとされているようです。

また、もともとが野生の植物なので、肥料などはあまり気を使わなくて良いようです。ただし、収穫する場合はその品種にもよりますが、追肥が必要になるものもありますので、品種にあった栽培方法を行ないましょう。

野菜の顔

富士山が見える広川農園の圃場

広川さんは十数年前よりハーブや洋野菜の栽培を、ここ三島で栽培方法にこだわって行なっており、わざわざ遠方から広川さんの野菜を所望される方も多いようです。

栽培方法へのこだわりは、植物が自然に育つような環境作りを極力考え、必要最低限の農薬や肥料しか使わずに栽培すること。つまり過保護にし過ぎず、栽培中の野菜の顔をみて、育てることだそうです。

広川農園でこだわりを持って栽培されている野菜やハーブ類は、箱根の有名レストラン『オーベルジュ・オー・ミラドー』さんなどへ提供されています。

栽培中のハーブ類

オレガノ
オレガノ

フレッシュあるいは乾燥させて、イタリア料理やメキシコ・スペイン料理などによく使用されます。樟脳に似た芳香と軽い苦味が特徴です。

イタリアンルッコラ
イタリアンルッコラ

香りはルッコラに似ていますが、葉が肉厚で切れ込みが大きいのが特徴。サラダなど生食で食べるられることが多いいようです。黄色い小さな花が咲きます。

パーマグリーン
パーマグリーン

高菜とからし菜の交配種で、葉ごたえが良く、生食はもちろん、湯がいて使用したり漬物にしても食べられるようです。

写真のように株の状態での出荷や、つまみ菜の状態(若葉)での出荷もできる。

タイム
タイム

脂っこい料理などの消化を助け、薬用や香辛料として使用されます。(ブーケガルニにして良く使われています。)爽やかな芳香と少し苦味があるのが特徴です。

フェンネル(ウイキョウ)
ウイキョウ

ヨーロッパ南部~アジア西部原産のセリ科ウイキョウ属の多年草。欧米で栽培され、葉や種を香辛料として、魚料理や肉料理、マリネなどによく使用されています。

消化を助ける働きや便秘解消に効果があるとされています。

スペアミント
スペアミント

『ミント』 自体は種類が豊富で数100種あると言われています。写真はその中でも代表的なスペアミントです。葉が卵形をしていて甘い芳香があり、ハーブティーとして使われることも多いいようです。

アップルミント
アップルミント

地中海沿岸地方原産のシソ科の多年草。葉茎部分の柔毛と黄緑色の葉が特徴で、青リンゴの爽やかな芳香を放ちます。葉の部分は香味料として魚料理などに使われ、ハーブティーには葉茎ともに使うと良いようです。

バジル
バジル

熱帯アジア原産のシソ科メボウキ属の植物。すっきりした甘い香りが特徴です。写真は一般的な品種「スイートバジル」ですハジルにはこの他、「ブッシュバジル」「ルビンバジル」「レモンバジル」などがあります。イタリア料理やインド料理によく使用されトマト料理によく合うといわれています。

クールミント
クールミント

アジア地域原産のミントで別名(和種はっか)とも呼ばれるようです。爽やかな芳香が特徴で、口臭予防や消化促進の効果があり、料理の香り付けやハーブティー、そして淡いピンクの花が咲いた後、ドライフラワーとして楽しむ方も多いいようです。

パイナップルミント
パイナップルミント

アップルミントの変種で、別名斑点入りアップルミント。白または淡黄色の斑点が葉にあるのが特徴で、ちょうどパイナップルとリンゴを合わせた芳香を放ちます。お菓子や料理の香り付けやハーブティーとして使えわれますが、観賞用としても栽培されることも多いいようです。

レモングラス
レモングラス

インド~東アジア原産のイネ科の多年草。レモンがやなどと呼ばれることもあります。葉と茎に、レモンに似た芳香があり、スープの香りづけやハーブティーなどで主に使用します。(タイ料理のトム・ヤム・クンには欠かせない食材です。)殺菌作用・血行促進・消化促進・虫よけ・発汗作用などの効果があるようです。

レモンバーベナ
レモンバーベナ

地中海地方原産のクマツヅラ科の半耐寒性低木。日本名コウスイボクと呼ばれ、葉にレモンの芳香があり、酸味の中にほのかな甘みがあります。ハーブティーの他、鳥や白身魚の風味つけ、ジャムやゼリーの香り付けなどに使用されているようです。

肝臓や胃のトラブル・擦り傷・打ち身・口臭予防などに効果があるとされています。

ルッコラ
ルッコラ

地中海沿岸原産のアブラナ科の多年草で別名ロケット(日本名キバナスズシロ)とも呼ばれています。

若葉にはゴマ香りと若干の苦味があり、サラダなど生食でよく食べられています。(最近スーパーなどでも気軽に買えるようになったポピュラーなハーブです。)

チェリーセージ
くだもの情報

メキシコ原産のシソ科の多年草で、主にチェリーレッド色の花を付けるのでこの名前が付いたようです。観賞用として栽培されることが多いいようです。

栽培中の野菜

コールラビ(紫)
コールラビ(紫)

コールラビはキャベツの仲間で、「結球キャベツ」や「カブキャベツ」などと呼ばれているようです。

食用部分は茎が肥大したもので比較的肉質が柔らかく、白色と紫色の種類があるようです。(写真は紫色。)

生のままサラダで食べることもできますが、煮込みやスープ、ぬかづけなどでもおいしく食べられます。

ビーツ(赤)
ビーツ(赤)

地中海地方原産でほうれん草と同じアカザ科に属します。

根の部分の見た目や肉質はちょうど赤カブに似ていますが、独特の甘みがあり、赤色の他に白色や黄色の種類があります。(写真は赤色。)

葉の部分も食用にできるようです。

ビーツ(黄)
ビーツ(黄)

ビーツは、 煮込み料理やサラダなどで食べることができ、マリネや酢漬けなどお酢との愛称も良いようです。一般的にはロシア料理のボルシチには欠かせない食材です。

チコリ
チコリ

ヨーロッパ原産のキク科の野菜で、アンディーブや菊苦菜(キクニガナ)などとも呼ばれます。

チコリには土寄せして軟白部分を食すものや葉を食すもの、根を食すものなど様々な品種があります。(写真は葉部分を食すものです。)

インカのめざめ(馬鈴薯)
インカのめざめ(馬鈴薯)

南米アンデス地域の栽培種を日本で栽培できるように改良した品種で、『アンデスの栗じゃが』などと呼ばれているようです。肉質が滑らかで濃い黄色をしているのが特徴で、「ナッツ」や「栗」に似た風味があるようです。

アーティーチョーク(花)
アーティーチョーク(花)

地中海沿岸原産のキク科の多年草。日本名チョウセンアザミといい、蕾の部分を食用にする他、花をドライフラワーなどにして楽しむこともできます。また、アーティーチョークにはサイナリンという成分が含まれていて、肝機能を高めたり、動脈硬化予防などに効果があるといわれています。

サラダほうれん草(赤軸)
サラダほうれん草(赤軸)

通常のほうれん草に比べると、茎が細くて柔らかく、アクの成分(主としてシュウ酸)が少なく品種改良されたもので、生食で食べることができます。また鮮やかな赤い軸が特徴的で、サラダなどにすると生えることでしょう。

宮内菜
宮内菜

小松菜などと同じ、アブラナ科の植物。園芸上はツケナに分類され、セイヨウナタネの品種改良種で、からし菜に形状は似ています。花の咲く前の『とう』を摘み取っておひたしや和え物などにしておいしく食べられます。

にら(花)
にら(花)

ユリ科の多年草。アジア地域の山野に自生して、日本でも9~10世紀頃から栽培されていたようです。暑さや寒さに強く、生命力が強く同じ株から何度も収穫できます。

写真はにらの花。ちょうど純白の小さな星のような形状をしています。

のびる(花)
のびる(花)

ユリ科の多年草。ねぎと同様の強い香りがあり、球根部分を生で食したり、茎部分はねぎやにらのように調理して食べられるようです。また、昔から、胃腸を丈夫にする、あるいは、体を温め安眠できるなどの効果があると民間薬用としても使用されていたようです。

岡ひじき
岡ひじき

アカザ科オカヒジキ属の一年草。丘(岡)に生え、海草のヒジキに似ているのでこう呼ばれているようです。

ビタミン類やミネラル分を多く含んだ、主に春に出荷される野菜です。

酸葉(すいば)
酸葉(すいば)

畑横に自生しているタデ科の野草です。葉や茎に酸味があるので酸葉と呼ばれているようです。乾燥させて生薬として昔から使われているようで、便秘解消や水虫に効果があるとされています。

リトルボーイ・リトルガール
リトルボーイ・リトルガール

小玉ねぎ(ペコロス)の一種。密植して小玉になるように栽培すると10円玉ほどの大きさになるようです。シチューなどの煮込み料理やピクルス付け、スライスして生食で食べられるのが主な食べ方のようです。ちなみにリトルボーイが黄色、リトルガールが赤色になるようです。

春菊(花)
春菊(花)

春菊の花が咲いたところ。春菊は「春に花が咲く菊」なので春菊と呼ばれているそうです。

料理の飾り用に花を咲いたものも、栽培されているそうです。

つるむらさき
つるむらさき

熱帯アジア原産、ツルムラサキ科のツル性植物で、インドほうれん草と呼ばれることもあるようです。春先から夏の時期に出荷され、栄養価もカロチン、鉄分、カルシウム、ビタミンA・Cなどが多く含まれています。肉厚の葉の他に、茎、花軸を食用にでいるようです。

山くらげ
山くらげ

レタスに近いアザミ科の植物で、茎レタス(茎ちしゃ)などと呼ばれることもあるようです。茎を乾燥させて使用すると、食感がコリコリとしているので「山くらげ」と呼ばれているようです。また、葉もサラダなどで食べることができます。

ワイルドストロベリー
ワイルドストロベリー

バラ科の多年草。日本名を蝦夷蛇苺といい、ヨーロッパ原産の果実の極小・香りの強いハーブです。

果実には、肝臓病・痛風・リウマチ・神経症・貧血症等の予防に効果があるとされていて、葉には胃腸の働きを整える効果と、ともに気分を落ち着かせる効果があるようです。

ズッキーニ
ズッキーニ

アメリカ~メキシコ原産のペポかぼちゃの仲間で、瓜科の一年草。種類によって形状や色の違いがあり、現在こちらでは緑色と黄色の二種類のズッキーニを栽培されているようでした。食味はちょうどナスに近く、ラタトウユ(夏野菜の煮込み)には欠かせない食材です。

スティックセニョール
スティックセニョール

スティックセニョールはサカタのタネがブロッコリーと中国野菜の芥藍(カイラン)をかけ合わせて作った野菜で、「茎ブロッコリー」などとも呼ばれています。茎の部分も柔らかく、ちょうどアスパラに似た食感です。またカロチンを多く含み、塩コショウの味付けのみで炒めてもおいしいようです。

サラダ菜(苗)
サラダ菜(苗)

レタスと同じキク科の植物で、レタスより食味も柔らかくて、甘みが特徴的です。栄養価も優れているようで、ビタミン類やカルシウム、鉄分を含んでいます。生食の他、最近では他のものと一緒に野菜ジュースなどで使用されることが増えてきているようです。

出荷カレンダー

出荷カレンダー

※ 出荷時期はあくまでも目安です。

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