冬のほうれん草
11月~3月に収穫されるほうれん草は甘みがあっておいしいと言われますが、これは、ほうれん草の性質が起因しています。
ほうれん草は外気温が5度以下になると伸長を停めます。この状態の時を『低温ストレス』と呼び、この時収穫したものは、通常よりも糖度やビタミンC・E・βカロチンなどの濃度が上昇するとされています。
購入時に注意する事
- 先ず第一にみずみずしく見た目にも鮮度が良い様なものを選ぶようにしましょう。
- 緑色が濃く、鮮やかなもの。(色については若干品種に左右されます。)
- 葉が肉厚で葉脈が太いもの。
- 根部分の赤が鮮やかなもの。
エコファーマー認証について
これからの農業の課題は環境への配慮
『エコファーマー』とはeco(ecology )+(farmer)の造語。
エコ(エコロジー)は狭義では、生物学の一分野としての生態学のことを指しますが、広義には生態学の名を受け継いだ、文化的・社会的・経済的な思想や活動の総称のようなものを指すとされている。内容は「自然に帰れ」という現代文明否定論から「地球に優しい」最先端技術まで、きわめて広範囲の内容を持ち合わせるようです。(Wikipediaより引用)また、ファーマーとは『農業経営者』を示します。
『エコファーマー』については『持続性の高い農法農業生産方式の導入の促進に関する法律(1999年制定)』に基づき認定された農業者全般を指し。都道府県各々が定める、認定基準に基づき認定を行っています。
因みに、認定を受けようとする農業者は、堆肥などによる土壌作りなどや、減化学肥料、減農薬などの導入計画を作成し静岡県知事に認定を受ける。
また、この認定を受けると農業改良資金貸付優遇措置などが受けられるようです。
野菜の甘味(あまみ)
前島さんは、ほうれん草や小松菜の他に、自家消費用に数種類の野菜を栽培されています。
それらの野菜を知合いの方に上げると『お宅のほうれん草は甘いね。』という感想をいただくことが多いそうです。
野菜を甘く感じるのは果糖・ブドウ糖・ショ糖などが野菜に含まれる為ですが、これに様々な要素(有機酸、無機塩、アミノ酸、クエン酸など)がお互いに干渉し、複雑な味を構成しているので、食べた時に単純ではない甘味を作り出しているのではないか?(実際には、成分分析を厳密に行って、原因を突き止めた訳ではないので、あくまでも推測の域ですが…)
『きっとこれは畑の活力が強い為、結果として甘く美味しい野菜が出来ると考えています。』ということです。
栽培風景
品種やその時の温度、日照によって栽培時期(種蒔きから収穫期)は変わります。
前島さんの現在栽培している品種では秋季で40日位、冬季でその倍位の時間が収穫までにかかります。
特に今年は11月過ぎまで、夏季の様な陽気で、その後、『秋』が無く冬になってしまったような気候でしたので、計画的な栽培、出荷は非常に難しいとのことでした。
また、同じ品種であっても、栽培拠点によっては生育の状況も若干前後するようです。
栽培風景
大体11月頃から翌年4月頃までの間収穫を行う為、種蒔き時期をずらしてあります。
栽培風景
隣の畝との距離や密植の具合などもその時期によって変えてあるのだそうです。
出荷量
出荷時期によりますが、一反歩のほうれん草を大体一月で出荷します。
完熟堆肥使用の畑
以前、自農場で肉牛を育てていた際、牛糞を使用した完熟堆肥を栽培に使用していました。
その他栽培中の野菜
小松菜
前島さんは小松菜をハウス栽培なども併用して、周年栽培を行っています。
ほうれん草
最近の傾向としていわゆる剣葉のものより丸葉のもののほうが人気があるようです。
出荷カレンダー
※ 出荷時期はあくまでも目安です。