小松菜

小松菜の歴史

小松菜の原産地は南ヨーロッパ地中海沿岸だと言われています。それが中国などを経て、江戸時代初期から日本全国でも一般的に栽培されだしたようです。

ちなみに新潟県の大崎菜、大阪府の黒菜、福島県の信夫菜などは小松菜の仲間です。 さて小松菜と言う名前ですが、その当時八代将軍徳川吉宗が鷹狩の際、南葛飾郡小松村(現在の東京江戸川区小松川町)に立ち寄られたときに、小松菜の入った青菜汁を食べてたいそう気に入りこの地名から小松菜と命名したというのが小松菜の名前の由来とされています。

現在でも、小松菜は江戸川区小松川町の特産野菜になっています。

小松菜の旬

小松菜は寒さに強く冬を代表する緑黄色野菜です。「雪菜」「冬菜」「うぐいす菜」などは、収穫の季節にちなんでつけられた小松菜の俗称です。

しかし最近では品種改良も進み、一年を通して食べられるようになりました。

小松菜の栄養価

小松菜は、人間が生きていく為に必要な六大栄養素、タンパク質、脂肪、炭水化物、無機物、ビタミン、などがバランス良く含まれています。

なかでもカルシウムは、ホウレン草の5倍、レタスの10倍も含まれており、骨粗しょう症の予防やストレス対策に役立ちます。

又、アレルギーを引き起こすヒスタミンやしゅう酸が無いため、現在ではほうれん草を抜いて緑黄色野菜の王様と言えるのではないでしょうか。

食の効能としては貧血予防、虚弱体質、風邪、肌荒れ、骨粗松鬆症、動脈硬化、便秘改善、がん予防など。

選び方と保存方法

葉の緑が鮮やかで勢いがよく、大きさが整っているものを選ぶようにしましょう。

又、小松菜はほうれん草よりも日持ちが悪く、時間が立つとビタミンCが失われますので、その日の内に使い切るのが理想的です。

使い切れずに余った時は茹でて密閉した容器に入れておくか、冷凍保存しておきましょう。

小松菜のはかま

小松菜の茎の左右に葉が添っている部分をはかまと呼びます。

一般的にこのはかまの無い物の方が耐暑性・耐寒性に優れているといわれ、最近の品種改良により、はかまがない無袴型のものが多くなってきている傾向があるようです。

小松菜の仲間

10月から11月にかけて、葉が落ち成長が止まりますが、そのまま掘り出さず1ヵ月ほど地中に置いておいたほうが甘みが増します。また、地中にそのまま置いておけば保存しておくことができます。

アピオスの栄養価

小松菜は葉や茎を食用にするアブラナ科科アブラナ属の一年草または二年草です。アブラナ科アブラナ属には、漬物や煮物など調理に使用される野菜がたくさんあります。

タカナ(高菜)

カラシナの一種で、温暖な気候をこのみ、九州を中心に西日本で広く栽培されています。

ザーサイ(搾菜)もカラシナの一種で中国四川省のものが有名で、中国料理では茎の下部と葉の部分を使って漬物を作ります。

キョウナ(京菜)

ミズナ(水菜)ともよばれ、京都で古くから栽培されている京野菜の代表的な野菜です。茎が細く、よく分枝して大株となり、食べるとしゃきしゃきした歯ざわりが楽しめます。

ミブナ(壬生菜)

京都の壬生(みぶ)地方の原産で、キョウナから分化したものです。キョウナとの違いは葉に切れ込みがない事。

ノザワナ(野沢菜)

長野県野沢地方の特産で雪国の漬物にされる。葉が大きく、全長は30cmにもなり、根に赤紫色の株ができる。

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