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ナバナ

なばな

菜花とは

菜花とは、菜種の花を指すことが多いようですが、広い意味ではアブラナ属の黄色く小さな花を咲かせる植物全般を指すことが多く、細かい境界は特にないようです。特に農業関係者やその業界の人間は、食用のものを菜の花とは呼ばずに、菜花と呼称することが多いようです。

原産地は北ヨーロッパからシベリアにかけてで、そこからヨーロッパ各国や中国などに渡り、現在、広く分布して栽培されています。

菜花の種類

菜花の種類は大きく分けると、紀元前に中国から渡来した日本在来種と西洋種に分かれます。

在来の日本種は江戸時代には油を精製するのに用いられ、主流種として広く栽培されていましたが、明治時代に入ると西洋種の菜種が渡来してきて現在の主流種となっています。日本在来種は、今では鑑賞用や養蜂業者が主に栽培しているだけになっているようです。

とう菜

とう菜とは、冬菜や唐菜などと主節様々な読み方があり、また地方によっても呼び名が若干違う。しかし、広い意味での菜花の呼称で、花が付く茎(花茎)が成長してきたところ(いわゆるとうが立ったもの。)を主に食すのでこの呼び名を用いたと考えるのが一番わかりやすい。(地方によっては冬にできる菜類の総称として用いられることもあります。)

とうの部分(葉なども同じ)には冬の時期から春にかけての成長に必要な栄養の蓄えが凝縮されていて、さっと湯掻くと甘みがあり、食味は非常に柔らかい。また、とうを摘み取ると、次々と側芽が成長し、多くの蕾を食べることが出来るようです。

菜花の栄養価

ビタミンB1、B2、C、カロチン、鉄、カルシウム、食物繊維などを多く含む緑黄色野菜。特にビタミンCとカルシウムはほうれん草の含有量より多く含まれています。

効果としては、ビタミンCと食物繊維が含まれているため皮膚や粘膜の抵抗力を高め、風邪予防、美肌効果、便秘予防、などの効果があります。又、冷え性や精神疲労、肉体疲労の回復などにも効果があるとされています。

菜花の調理方法

茹で方のポイントは、塩を入れたお湯でさっとゆで、軽く絞って使用します。ただし水に通したり、ゆで時間が長いと、綺麗な色にならず、栄養価もゆで汁に出てしまうので注意が必要です。又、てんぷらなどはゆでずに、片側だけ衣を付け、これもなるべく短時間で揚げるようにすると良いようです。

菜花の保存方法

葉や花雷の部分は余り押さえつけないようにしておきたいので、結束されて販売されているものは結束をすぐに取り去り、表面が乾燥しないように保湿を施して、冷蔵庫の野菜室などに立てて保存しておきます。しかし、2~3日が保存の限度なので、すぐに使用しないときは、茹でてから冷蔵保存、もしくは冷凍すれば比較的長期間保存しておけるようです。

選び方のポイント

菜花の見分け方は、つぼみが固く花が開き始める寸前位の物のほうがよい。しかし、花が開ききってしまうと香りや味が落ちてしまうことが多い。また葉、茎などが鮮やかな緑色をしていて、茎の切り口がみずみずしいものを選ぶように心がけましょう。

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