らっかせい

落花生の歴史

落花生はブラジル原産で、南米では紀元前より食用として栽培されていたようです。その後、アフリカ大陸からインド洋諸島を経由して中国から、江戸時代頃日本へ渡来したようです。(落花生の別名「南京豆」は、中国から渡来した豆なのでこう呼ばれているようです。)

日本での栽培・普及が本格的に行われるようになったのは、アメリカの影響を多く受けるようになった明治時代初頭のようです。

栽培される土壌

現在、日本の落花生の栽培量の多い県は千葉県ですが、(ちなみに国内で一番最初に落花生の栽培が行なわれたのも千葉県だそうです。)その他に茨城県などの関東一円地区で多く栽培され、一年中出荷されています。これは落花生を栽培するのに、関東ローム層とよばれる火山灰地が向いているからのようです。

落花生の就眠運動

落花生には、日が落ちると葉をたたみ、日が昇る頃にはたたんでいた葉を大きく開くような行動を起こします。この24時間単位で起こる葉の開閉運動を「就眠運動」と呼び、植物自体の体内時計と、外光や温度などの自然条件と組み合わされ、この現象を起こすとされています。

就眠運動は落花生の他、マメ科の植物に多くみられる行為だそうです。

呼び名の由来

「落花生」の名前の由来はその名の通り、落花生の花が地中に落ちてそこから豆が成長する(生まれる)のでこのように呼ばれているようです。

落花生の食効果

悪玉コレステロール減少

落花生の脂質にはオレイン酸やリノール酸が多く含まれていて、コレステロールを減少させる働きがあります。特にリノール酸は不飽和脂肪で活性酸素の働きにも酸化しにくいので、悪玉コレステロールをおさえ、動脈硬化になるのを防ぎ、血圧をさげる効果があるとされています。

生活習慣病予防

就体内の抗酸化力を高めるビタミンEや、腸内の善玉菌を増やす効果のあるオリゴ糖、整腸作用のある食物繊維が多く含まれているので、生活習慣病や成人病に効果があるとされています。

脳の活性化

就落花生の脂質には「レシチン」が含まれています。この「レシチン」は脳内を活性化させる神経伝達物質「アセチルアコリン」の原料なり、記憶力アップや痴呆などの脳の老化を防ぐとされています。

対ストレス効果

ビタミンB群も多く含まれています。その中に含まれるパントテン酸は、抗ストレスに効果があるとされており、その他、これも落花生に多く含まれるカルシウムと合わせると、ストレスへの抵抗力は大いに効果があるとされています。

生落花生の簡単な食べ方

水200ccに対して食塩5gの割合で食塩水を作り、生落花生200gをその中に10~20秒程(お好みで…)浸しておく。つけ終えた生落花生を紙の封筒などに入れ、(重ならないように平たく入れる。)そのまま電子レンジで5~6分加熱して湯で落花生の完成。

落花生の保存方法

生の落花生は品質劣化も早いので、冷蔵保存しても余り日持ちがしません。購入してからすぐ食べない場合は、当日に茹でて冷凍保存してことをお勧めいたします。また、乾燥したものは、カビが生えないよう注意して湿気の少ない、風通しの良い場所で保管するようにしましょう。

シックハウスに効果

落花生の殻の表面には小さな穴が多くあり、この表面の穴からシックハウス症候群の原因物質ホルムアルデヒドを吸着する効果があると言われています。又、落花生の殻を細かく破砕することで、この吸着効果はさらに上るそうで、布や紙でこの破砕したものを包み、部屋に置いておくだけで、室内の汚染物質を浄化する効果が期待できるかもしれないそうです。

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