れんこん

れんこんの歴史

はすには大きく分けると観賞用の花バスと、食用の食用バスがあり、世界中に大体70種類以上の品種があるといわれています。

はすの原産地に関しては、アジア(中国など)・オーストラリア・インド・エジプト原産説などの諸説がありますが、ある説では、元々ユーラシア大陸周辺で自生していたものがインドなどで観賞用として栽培されるようになり、さらにその栽培されるようになったものが中国に渡来し、食用として栽培されるようになったとあり、食用のレンコンのルーツは中国にあるようです。実際現在レンコンを食べるのは日本と中国のみのようです。

日本では縄文時代よりすでに沼地や湿地帯で自生していたようですが、主に食用として栽培されるようになったのは鎌倉時代以降で、このころから全国各地に浸透していったようです。

在来種と中国種の違い

現在日本では、中国から導入した『中国種』と、もともと古くから自生していた『日本在来種(在来群Aと在来群B)』とが栽培されています。『中国種』は地下茎(食用部分)が太く肉厚で収量が高く、食べた時の歯ごたえが日本在来種より『シャキシャキ』している。また地下茎が浅く伸び収穫しやすく、病気になどにも強いので、現在栽培の主流になっているようです。

『日本在来種』は『中国種』より地下茎が細長く、全体的に茶色がかっていて、食用部の肉質が柔らかくて粘り気があるのが特徴。また、地下茎が比較的深く、収量は余り多くない。

れんこんの変色

れんこんには多くの『タンニン』が含まれていますが、『タンニン』は空気や鉄分に触れると黒く変色します。れんこんを調理する前には、酢水に付けておくと変色を防ぐことができます。また、鉄製の鍋などで調理すると黒く変色することがありますので、注意しましょう。

からしれんこん

熊本名物のからしれんこんですが、病弱だった熊本城三代目藩主細川忠利に、玄宅和尚が造血効果や、精力増強効果のあるれんこんを食べるように勧め、藩のまかないが、関東地方のものより、品質が若干劣る九州産の味を補うために辛子をつめて工夫したのが『からしれんこん』の初めのようです。

れんこんの栄養価

れんこんには食物繊維やビタミンCが多く含まれています。また、カリウムや鉄分、マグネシウムなどのミネラル分やタンニンなども豊富なので、非常に食効果の高い野菜だと言われているようです。

見分け方のポイント

節目と節目との間の長いもので、表面につやがあり、ふっくらと太くいものが良品とされています。また、切断されているものは、切断面が新しく肉厚で、穴が小さいもの良いようです。 また、切り口や内側が茶色や紫色になっているものは、鉄分などのミネラル分が変色を引き起こしているので、傷みや劣化ではありません。また表面が極端に白いものは漂白されている場合がありますので避けましょう。

れんこんの保存方法

保存は丸ごと節のついたまま切り分けずに、新聞紙などで表面を包んで保水し、ビニール袋などに入れ冷蔵庫で保存します。

参考資料:「奇跡のアピオス健康法」星川清親著 より引用させていただきました。

また切り分けたものは、切り口が酸化しないようにラップなどで密閉して冷蔵庫に入れておけばしばらくは保存できます。

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